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「静かな退職」を防ぐ職場づくりとは?[経営エクスプレスNEWS vol.17]

    本日のテーマ

    「静かな退職」を防ぐ職場づくりとは?

    やる気の引き出し方を考える

     

    1》ヒト・モノ・カネ

    経営リソースにはさまざまなものがありますが、その代表としてよく挙がるのが「ヒト・モノ・カネ」です。

    中でも特に重要視されるのが「ヒト」です。カネを有効活用するのもヒトであり、モノをつくり、価値を高めていくのもヒトだからです。

    つまり、ヒトこそが数ある経営リソースの土台だといえます。そう考えると、経営の要である従業員にやる気が見られない状況は、経営者にとって非常にもどかしく、歯がゆいものです。

    2》仕事を選ぶ上で重視すること

    右図は、中小企業庁が公表している『2024年版 中小企業白書』からの抜粋です。

    働き手が「仕事内容を選ぶ上で重視すること」を尋ねた調査結果のうち、2019年と2023年の数値を比較し、減少した要素を示しています。

    この結果から見えてくるのは、仕事に対して内面的な価値を見出しにくくなっているという現状です。

    やる気の土台が揺らげば、組織全体の活力も低下します。では、この状況に対して企業はどのような手を打つことができるのでしょうか。

    3》やる気の源

    改めて考えたいのは、「やる気とは何か」という根本的な問いです。

    報酬や評価といった外側からの刺激は、一時的にモチベーションを押し上げる効果があります。

    しかし、その効力は長くは続きません。数ヶ月もすれば慣れが生じ、やがて元の状態に戻ってしまうケースも少なくありません。

    では、持続的なやる気はどこから生まれるのでしょうか。その答えを考えることが、職場づくりの重要なヒントになります。

    4》内側から湧く力

    近年、「静かな退職」と呼ばれる現象が問題視されています。

    これは会社を辞めるわけではないものの、与えられた業務だけを淡々とこなし、必要以上の意欲を見せなくなる状態を指します。

    外側からの刺激だけではやる気が続かず、仕事に意味や成長を見いだせなくなったときに起こりやすい現象です。

    しかし人は本来、未知のものに触れたい、できることを増やしたいという好奇心を持っています。この力は、「自分で選ぶ」「学ぶ」「試す」といった体験によって引き出されます。

    リスキリング支援や職種の見直しなど、従業員が主体的に関われる環境を整えることは、内側からのエネルギーを呼び起こします。外から無理に押し上げるのではなく、内側から湧き出るやる気を育てること。それこそが、静かな退職を防ぐカギになるのです。