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生成AIを使っている企業もこれからの企業も研修とルール策定でリスク管理を [経営エクスプレスNEWS vol.9]

    保険代理店が地域経営者の方々へ「経営のヒントになれば!」という思いから、“経営エクスプレスNEWS”という形で定期的に投稿してまいります。

    情報提供を通じて、企業成長のご支援ができれば幸いです。

     

     

    本日のテーマ 

     生成AIを使っている企業もこれからの企業も

    「研修とルール策定でリスク管理を」

     

     

     

    生成AIに対する印象は?

    近年、生成AI(以下AI)を業務に活用している人が急増しています。その一方で、「使い方がわからない」「使い方を勉強するのが大変だ」との理由から活用に踏み出せない人も少なくありません。

    しかし、ここ最近はAIに関する話題を目にしない日はなく、使わなければ時代に取り残されるかもしれないといった不安の声も耳にします。

     

    生成AIの使用状況

    図は、日本情報経済社会推進協会と(株)アイ・ティ・アールが行なった「企業IT利活用動向調査2024」からの抜粋です。国内企業983社に対して「業務における生成AIの使用状況」を聞いています。

    会社あるいは各自で契約したAIを使用している割合は、合計35%です。また、会社がAIの導入を進めている割合は34.5%でした。つまり、約30%の企業がいまだAIを業務に活用していないのが実情です。

     

     

     

    代表的なリスク

    調査では、業務にAIを活用している企業が懸念するリスクについても聞いています。主な回答としては、「情報漏洩」「偽情報・誤情報の利用」「倫理的・道徳的な懸念」「著作権侵害のリスク」などです。

    しかし、このようなリスクを恐れて何もしなければ、得られる成果もありません。大切なのは、リスクの存在を前提に、それをいかに管理して安全かつ効果的にAIを活用するかです。

    導入の第一歩

    これから組織にAIを導入する場合は、いきなり本稼働を目指すのではなく、まずは社内研修などを通じて「どのようなAIがあるのか」「何に活用できるのか」といった情報を共有することが重要です。加えて、導入時にはAI活用に関するルールやガイドラインの整備も欠かせません。

    その一方で、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の調査では、AI利用時のセキュリティに関連した規則を策定・明文化している企業は20%未満との結果が出ています。AIは今後、私たちの仕事や生活にますます深く入り込んでくるでしょう。この流れを止めることはできません。

    だからこそ、まずは小さく試してみて、リスクがあるならどう対処するかを事前に考えることが必要です。大切なのは、対策を講じながら一歩を踏み出すことです。