最初にやるべきこと
最初にすべきは、自分にどんなお金の悩みがあり、何を心配しているか認識することです。例えば「貯蓄がない」との悩みがあったとします。であれば貯金をすればいいのですが、目的がないとなかなかできないものです。
まずは自分なりに「貯めるための理由」を設定することをおすすめします。
お金についての悩み・不安の内容
下の表はマネーインサイトラボが行なった「お金の悩みに関する世代別意識調査」からの抜粋です。調査対象の80%以上がお金に悩みや不安を感じています。表は不安の具体的な内容です。全世代を通じて「貯蓄がない」が上位でした。
貯蓄に限らず、資産管理は長期で考えることが肝要です。なぜなら目先のことばかり考えると心配事が増えるからです。
マネーインサイトラボの調査では、お金について専門家に相談する人はわずか11.2%しかいませんでした。母親や父親、配偶者、友人などに相談する人が多数を占めていますが、身近な人が正しい知識をもっているとは限りません。お金の専門家も相談相手の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
長期で考えるのが重要
ここで「複利」の観点で見てみましょう。貯金が100万円あるAさんとBさんがいるとします。Aさんは100万円+毎月1万円貯金、Bさんは100万円を元本に毎月1万円を積み立てて年利3%で運用しました。10年後、Aさんの貯金は220万円ですが、Bさんは274万6768円にまで増えています。Bさんのような積立手法は株式投資でもよく見られます。日々の上下は気にせず、毎月決まった額を長期目線で買っているのがポイントです。